ちょっと面白い話

先日(9月3日)娘が高木正勝(音楽家・映像作家・「おおかみ子供の雨と雪」等の映画音楽やCM音楽を手掛けるアーティスト)さんのコンサート(京都)に行った感想をシェアしてくれた時、高木さんのコンサート中のお話の中でとても興味深い話があったので、シェアしようと思います。



高木さんは都会から兵庫県京都府の境に位置する住人20人ほどの小さな村に 移り住まれたのですが、その村での生活の中で感じたこととして、



たくさんの蝉達が鳴く暑い夏の日々自宅でピアノを弾いている時、ピアノの音調を変えると蝉達の鳴き声の音調が変化することに気づいた。



そこで、何度か音調を変えて蝉達の声を聞いているうちに、蝉達は高木さんが音調を変える少し前にすでに鳴き声の音調を変えているということに気づいたというのです。



この話は分離しているように見えている全ては、本質的なところで全てつながっていて一つであるということを感じさせてくれる面白いエピソードだと思います。



人間同士でも電話しようと思うやいなや相手から電話がかかってきたとか、自分が考えていたことと同じことを相手も考えていたとか、連絡もしていないのに会いたいと思った相手にすぐに会えたとか…いわゆるシンクロという現象が高木さんと蝉のお話に似ていると思います。



何かを認識したり、行動したりする0.5秒前にすでにその認識や行動は始まっているという話を何度か聞いたことがありますが、0.5秒前にはすでにこれから起こることがすでに決まっているということなのですが、蝉は高木さんが音調を変える0.5秒前にはすでに音調を変えていたということなのでしょうね。



そのためには、高木さんと蝉の間には壁がなく一体でなければそのような現象は起こり得ないということになります。



その時高木さんも蝉もなく、ただ音(本当は名前のないエネルギー)だけが存在したということなのでしょうね。



自然は時々理解を超える現象を見せてくれます。