個人を超える
小包を配達にきた郵便配達員さんに
「ご苦労様」と言いながら受け取り票にハンコを押す
私が私に「ご苦労様」と言っている
個人を超える一瞬
毎瞬毎瞬 私は私に出会う
無数の私に出会う
無限の私に出会う
本当の私とは無限の存在
無限とは限りが無いということ
限りが無いとは永遠のこと
だから本当の私は生まれたこともないし死ぬこともない
個人の私は有限の存在
だから生まれて生きて死ぬ
本当の私は常に穏やかに満ち足りた静寂
個人の私は満足するということがなく次から次へ何かを求めて動く
本当の私と個人の私は真逆ではあるが
常に同時に存在している
個人の私に不幸なアクシデントが起きても
個人の私が死にたいほど悩み苦しんでいたとしても
本当の私はいつも個人の私のすぐ傍に寄り添うように存在している
だから本当の私に気づきさえすれば
全ての悩みや不幸はやがて消え去る
本当はいつも満ち足りていて穏やかな愛に包まれていることを信じてほしい