メリーゴーラウンドの馬か野生の馬か

  昨日は、私達はマインドが作り出すドラマによって、往々にして繰り返しの人生を生きているというところまででしたね。

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その繰り返しの人生は、例えて言えば、メリーゴーラウンドに乗っているような感じである。 
ドラマなので本物の馬ではなくメリーゴーラウンドの馬である。

何度も同じようなことを繰り返す。

自分で、「これは前にも味わったパターンだなあ」とか「同じような情景だなあ」と思いながらメリーゴーラウンドに乗っている。

多少風景は違っても、根本的には同じところを廻っている。

しかし、これはドラマの中。

例えどんなに面白くても、そのメリーゴーラウンドは偽物。

木馬である。

ある日、そのことに気づいてふと遠く(ドラマの外)を見ると、実はちゃんと野生の馬も待っていてくれたりする。

メリーゴーラウンドの木馬を降りて、野生の馬と共に荒野を駆け巡るかどうかは、優先順位の一番にする勇気を持つといことを忘れないでいる必要がある。

それを完全に一番に据えて他のものはどうでもいいというやり方もある。

出家した禅のお坊さんなら、一日8時間以上座禅を組んで、あらゆる世俗のことを捨て去って、そのことのみに集中している。

しかし、私達はそうする必要はない。

世間に生きたままそれが出来る。

そのためのコツがある。

私達は、あっという間に色々な欲望や問題がやってくる世界に住んでいるのだから、工夫が必要である。

自分なりに忘れないでいるための創意工夫をしながら深めていく。

その為の優先順位を間違わないでいる。

ただ、コツは優先順位一番だと言っても、他をないがしろにしろと言っているわけではない。

世間にいるのだから、現実には優先順位一番は変わり続けている。

例えば、その時病気になって、病気を治すことが優先順位一番である人もいるし、家族の問題をなんとかしたいということが優先順位一番になる人もいる。

その場合のコツは、その時の優先順位一番の横に並列しておく感じである。

あらゆる人生のドラマの、その時々の囚われやすい問題や願望が出てきたら、それにどっぷりはまるのではなく、その横にこれを置いておこうという感じ。

最初はハートに意識を持つなど意識的な努力が必要だが、やっていくうちに意識の広がりが常にある感じ(ハートに意識がある)になる。

普通の日常生活では、自分なりの創意工夫がどうしても必要である。

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 ということで、伊東ドクターは創意工夫の大きな柱として瞑想を勧めて おられ、この瞑想合宿でも計6回くらい様々な誘導瞑想をしてください ました。
 青空禅フォーラムでも、接心会でも、グループヒーリングでも、必ず最 初に30分くらい誘導瞑想が行われ、全員リラックスした状態でお話を 聞くこ  とになるので、構えることなく素直にを聞くことができま  す。
 伊東ドクターの誘導瞑想は本当に気持ちがいいので、まだ経験のない人 はぜひ経験してほしいと思います。
 ちなみに私の創意工夫は、できるだけ毎日瞑想することです。瞑想は短 時間でもできますので、トイレタイムなんかお勧めです。
 外を歩いている時などは、無意識に歩くと必ず思考に囚われてしまうの で、電柱をめやすにして、次の電柱までは何も考えないと意識して歩き ます。
 その電柱までたどりついたら、また次の電柱まで何も考えないようにし て歩きます。3つくらいの電柱まではうまくいくのですが、しばらくす るとすぐ 電柱のことなんか忘れて、昨日のことや明日のことを考えて いる自分に気づきます。
 今すぐ考えなければいけないことは、ほとんどないので、必要のないこ とは考えないようにして、また次の電柱まで歩きます。
 毎日の通勤の行き帰りは、大体このように過ごしています。