誕生=生まれたことは嘘偽り?

今日は5月の和サンガで聞いたお話を紹介しようと思います。

………………………………………………………………………………
健康の秘訣は「ゆとりを持っていること」

自分が癌だとわかった時、ショックを受けたり、その後の様々な感情や思考を通して現在に至っているわけだが、その当座は癌にとらわれてゆとりも何もない。

普段ゆとり(意識そのものを保つこと)を育てていないと、身体的・心理的問題にさらされた時、ぎゅっと縮まりつぶれていく。

なるべく普段から瞑想をしたりして、心を静めていくことで身体という等身大の感覚から意識が広がっていく。

静か・穏やか・幸せ を広げていくことによってゆとりをもって日々過ごすことができる。

「癌患者が癌患者を癒す」プロジェクトの目的は、日々ゆとり(意識の広がり)を深めていくこと。

この意識の広がりが共鳴していくことによってしかるべきベストで必要なことが     が起こっていく。

お互い励ましあい助け合って、このプロジェクトを広げていく。

そのことがこのプロジェクトをしっかりしたものにしていく。


ここで生と死について考えてみる。

癌になると突然間近に死を感じてしまうのだが、せっかくだからこの際死を見切ってしまうことによってゆとりを失わないようにしていくのがよい。

往々にして生と死は対極の例として言われるが、本当にそうなのか?

答えー生と死は対極ではなく、誕生と死が対極

自然は生と死が混在している。

その全体を通して生命と言う。

「誕生」の「誕」は「嘘偽り」というのが大元の意味。

この深い意味は「生まれていない」「誕生は嘘偽り」という意味。

私たちは生まれていないので死ぬこともない。

「生まれた」というのは、錯覚。

般若心経では「不生不滅」(生まれることもなく死ぬこともない)と言っているが、これが私たちの本質。

生命そのものが意識の一つの現れなので、すこしずつ意識を深めていくと、喜怒哀楽はあれども苦には繋がっていかない。

「和サンガ」は、技術でもなければ方法論でもない。

一人でやろうとすると大変なので遅々として進まないが、みんなで助け合えば、一人でやる時よりは加速度的に深まっていく。

種を芽吹かせて素敵な花が咲けば嬉しい。
 

………………………………………………………………………………

大体以上のような流れであったと思うのですが、この時みんなにとって衝撃的であったのは、「誕生」の「誕」が「嘘偽り」という意味であったということです。

伊東先生が、ぜひ漢和辞典で調べてくださいとおっしゃったので、家に帰ってすぐ我が家にある「角川 大字源」というかなり大きな漢和辞典(5キロくらいの重さがあるのでまれにしか使わない)で調べたところ、次のように書かれていました。

「誕」 読みータン いつわる 
字義 ① うそ。 いつわり。 でたらめ。むやみに大言を吐くこと。     「虚誕」 
   ② いつわる。 あざむく。

本当かどうか自分で調べてみてくださいね。

最後まで読んでくださってありがとうございます。