嫌な気分の時は…。

最近、朝目が覚めた時なんだか嫌〜な気分(不安)がする。

昨日もそうだったし、今朝もまた…別に何をするというわけでもないのに、「また一日が始まるのか、このまま目が覚めなければいいのに…」等と思ってしまう。

以前なら、ここで「何故そんな気持ちがするのか?」と原因探しをしてしまい、適当な原因を見つけてそれを改善しようと努力するのだが…。

しかし、改善して以後一切そんな気持ちにならなければいいのだが、たいていの場合、改善した当初は気分は落ち着いているのけれど、しばらくすればまた同じことの繰り返しをしている。

大事なことは、「嫌な気分は悪くて心地よい気分は良い」と思考が判断しているということに気づくことである。

嫌な気分を感じたとたん、「これは良くない状態だ」と考えてしまっている。

この思考に惑わされる必要はさらさらない。

嫌な気分(不安)だろうが、すっきりと心地よい気分だろうが、ただの気分にすぎない。

気分に良い悪いはない。

良い悪いと分別するのは思考の癖である。

朝目覚めた時口の中がねばっとしているのと同じで、眠っている間に心身に溜まっている滓のようなものが出てきただけにすぎない。

本当のところ、究極そんなものも実はない。

何故ならそれを形にして見せることは誰にもできないから、それには実体がない。

それは幻であり、夢にすぎない。

実のところ、朝目覚めた場面から夢が始まる。

しかしながら、嫌な感じはする。

原因探しが役にたたないとしたら、この気分を切り替えるにはどうしたらいいのか?

大事なことは、そこから逃げないことである。

嫌な気分から目をそらして他に原因探しなどせず、ただひたすらじっとその気分と共にいることである。

今あるのはその嫌な気分だけなのだから、その気分を抱きしめるような気持ちでじっと静かに味わい続けていると、次第にそれは氷が融けていくように不安の塊が柔らかくなり周囲の世界に溶け込んで消えていく。

そうして気づくのだ。

「すべては自分が創っていたのだ」と…。