名前をつけるとそれはスペシャルな存在となる。

言葉で名前を付けると、それはこの世で唯一の存在となる。



一人一人違う名前を付けられた私たち人間は、常に他と違うスペシャルな存在であろうとし続ける。



あれこれ他と比較して、この世で唯一の存在であろうとし続ける。



他の人よりも違っていようとし続ける。



比較してジャッジするのは思考の仕事。



他と比較して分別するために思考は大活躍をする。



「自分はあの人より優れている」も「自分はあの人より劣っている」も、他人よりスペシャルな私であるということで同じこと。



まんまと思考の罠にはまって「スペシャルな私」と思った点で同じこと。



他と比較して一喜一憂する人生から脱却するには、私たちが現実だと思っている世界は思考によって作り上げられた幻(夢)の世界であり、真の世界は思考(言葉)が始まる前の、全てが未分で全体しかない世界・何もない世界だということを知識でもいいから知っていることが大事なことであろう。



さてあなたはスペシャルな私を求めていますか?



それとも個人の私などいない世界を求めていますか?