あるのはただ目の前の今ここ、それしかない。
本質的には何もないんだけれど、夢としてはある。
あるのはただ目の前の今ここだけである。
視界に入る範囲しかない。
目をつぶっていたら、聞こえてくる音しかない。
宇宙もアメリカもイスラム国も5歳の自分も今ここにないものは、全て思考にすぎない。
しかし目の前の今ここも毎瞬毎瞬変化している。
同じ姿勢で同じものを見続けていたとしても、変化している。
瞬きする時変化する。
ホコリがおちてきたり風が吹いたら変化する。
何かの音がしたら変化する。
変化し続けている。
同じもののように見えていて一瞬たりとも同じではない。
私たちは毎瞬毎瞬新しいものに出会っている。
「一期一会」とはこういうことである。
今ここの出会いは毎瞬毎瞬一生に一度だけの出会いである。
古語で「有り難し」というのは「有るのが難しい・めったにない」という意味であるが、「一期一会」というのはまさに「有り難い出会い」なのである。
「何事に対しても感謝の(有り難い)気持ちを忘れずに…」などという言葉をよく聞くが、これは「何事に対しても有るのが難しいめったにないことであるということを忘れないように」という意味であろう。
何故有り難い(有るのが難しい・めったにない)のかというと、それはすぐに消えてしまうからである。
夢は毎瞬毎瞬変化しているので、同じものには二度と出会えないからである。
目の前の今ここの夢はすぐに消えてまた別の今ここの夢に変化しているのである。
連続しているものは「何もない」のである。
例外はないので、連続している自分もないのである。
「何もない」
やはりたどり着くのはここしかない。
お疲れさま(^_-)-☆