私たちの意識は世界に魅了されている。
日曜日の伊東Dr.に聞いたお話その2
ラマナマハリシは、現れの世界を蛇に、実在を縄に喩えて、
「道に落ちている縄を見て即座に蛇だと判断して(錯覚)思い込み信念として固定化する。
見直そうというゆとりがないため、緊張してあたかも蛇が実在であるかのごとく現実化する。
ゆとりのない緊張と恐怖の悪循環の中で錯覚は解けことなく、縄を完全に蛇と見続けてしまう。
思い込むことでただの縄を本当に蛇にしてしまう。
現実とはそのようなものだ」ということを教えている。
ではどうやったら蛇を縄だと気づけるのか?
よおく洞察すると(潜在意識をのぞき込むと)、蛇のままでいいやと思っている人が圧倒的に多い。
表面では非二元などの勉強をしていても潜在意識では「蛇のままがいい、蛇と共にこのまま生きていきたい」と思っている人が圧倒的に多い。
蛇は様々な善と悪のドラマを見せてくれ楽しませてくれる。
私たちの意識がいかに世界に魅了されているかを見る。
自分の潜在意識(欲望)をただ素直に見ることが大事。
まず本当に縄だと見切りたいのか?己に問いかける。
蛇を縄だと見切りたいと言いながら蛇のままでいいと思っている潜在意識。
アクセルとブレーキを両方踏んでいる私達。
私という意識がいかに蛇に象徴される二極の世界に魅了され続けているか、ただ素直にそれを観る。
あるがままそれを洞察する。
観ていくうちに魅了されている蛇の世界に何か違和感を深いところで感じることができたらしめたもの。
蛇に魅了された世界はメリーゴーランドのように回転していて意識を朦朧とさせる世界。
蛇に象徴される世界は二極の世界なので、対極(上下・優劣等々)にこだわる自分がいるなら蛇のままでいてほしいと思っている証拠。
蛇はまことしやかに私たちの脳に入り込んできて、私たちを騙している。
脳は蛇に乗っ取られている。
よおく観たら絶対見えてくる。
ただ観るだけでいい。
自己卑下をする必要はない。
そんなことをすれば、蛇はしめしめ罠にかかったとほくそ笑むだけなので、ただ観るだけでいい。