誰のものでもなく何の原因もない思考・感情・想念・言動が何もないところに自動的起こっている。

最近ちょっと面白いことがありました。



ある人と話をしている時、なんの前触れもなくいきなりイラッとしたのです。



しかし、イラッとしながら「うんうんなるほど…」と話を聞き続けていました。



この状態を言葉で作文すると、「私はAさんの言動にイラッとしながらも、その気持ちを隠して(抑えて)相手の話に『うんうんなるほど…』と相槌を打ち続けていた。」



というストーリーになるのだけれど、真実は違っていました。



「イラッ」と「うんうんなるほど…」は私という枠でひとくくりにまとめられ、両方を私が体験したことになっていますが、「イラッ」と「うんうんなるほど…」は主体などなく自動的に同時に起こっていて、しかもそれらが同時に起こっているのを観ている(気づいている)何かがこれも同時に存在しているというか、



同じ一つのシーンに「Aさんの言動」、「イラッ」と「うんうんなるほど…」そして「それらを取り巻く風景」、さらにそれらを観ている(気づいている)何かが存在しているという感じでした。



しかもその時も今も「イラッ」が何故起こったのか作文もできないくらいに原因不明なのです。



私たちは自分のものだと思っている気分・感情・思考・言動には全て原因があると思っているけれど、それらが誰のものでもないとしたら、誰かに関係づける原因や理由は全くないということなのです。



誰のものでもなく何の原因もない気分・感情・想念・思考・言動が何もないところに自動的に起こっているだけなのです。