真の自由とは…?
自由とはどういうことか?
人は生まれてきた時は、何もない。
赤ん坊と呼ばれ、男か女かのどちらかに分けられ、誰それと誰それの子供と言われ、名前を付けられ…。
有形無形のものがどんどん増えていって、自分が創られていく。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・就職という成長過程を通じて成績がいいとか悪いとか、どんな性格だとか得意不得意etc…どんどん増えていく…。
男はこうあらねばならない、女はこうあらねばならない、公務員は…、アナウンサーは…、政治家は…、とどんどんどんどん増えていく。
増えて増えて自分ができあがっていく。
増えて増えて身動きができにくくなり、不自由になっていく。
こうのように生きるのが理想の生き方だとか、どうだとかくっつけることばかりが横行している。
とても窮屈だ。
呼吸がしにくい。
生きるのがめんどくさくなる。
一度思いっきり深呼吸して、イメージの上でいいから自分にくっついたものを一つ一つ剥がしていっていってみよう。
玉ねぎの皮を剥くようなイメージで剥がしていってみよう。
剥がして剥がして剥がし続けて、イメージの中で生まれたての赤ん坊まで戻ってみよう。
何もないだけでとても自由だけれど、まだ人間という枠があるのでそれも剥がしてみよう。
でもまだ動物という枠、生きものという枠があるのでそれもみな剥がしてみよう。
言葉で表現できるものを全部剥がしていくと、名前はないけれど命の源のような何もない「…」みたいなところにたどりつく。
それこそが全ての名のあるものが生まれてくる故郷(源)であり、空であり、無であり、真の私であり、神であり、青空意識であり、自由そのものである。
自分というのはその表面にふわふわと浮いている雲のようなものにすぎない。