今ここに安らぐことができれば苦悩は消える。

思考を観察していると、常に何かについて考えている(次から次へと思考が起こってくる)ことに気付く。



というか、考えようとしなくても何かのきっかけで突然想定外の思考が起こってくる。



今目にしたことからまるで連想ゲームのように、今はない過去の記憶が突然浮かんできて自分を責めたりすることがある。



あるいは、年金についてのニュースを見て年金が入ってこなくなったらどうしようかと不安になる。



よくよく観察してみると、苦悩の全ては過去や未来のことである。



今こここの瞬間にはただ今起こっていることがあるだけでなので、悩みはない。



起こっていることを言葉で表現する私が登場して、初めてそれが私の体験となり私の苦悩となる。



言葉で表現する私が登場する前には苦悩はない。



しかし常に言葉で表現する思考が起こっているので、苦悩は尽きない。



苦悩から解放されるにはどうしたらいいのか?



理屈的には言葉の前に戻ればいいのだが、気付いたらすでに後の祭りで思考は起こっている。



言葉の前をイメージできる人はそういう実践をやってみるのは超お勧めであるが、それはなかなか難しいという人には後の祭りでいいので、「こういう思考が起こっている」と気付く実践がお勧めである。



思考に気付くとその瞬間その思考が途切れて、その思考が消えるのである。



思考に気付いて思考が消えた瞬間が今ここである。



思考を観察して思考に気付く時間が多ければ多いほど、思考が消えている時間も多くなるので今ここに安らぐことができるようになる。



そういう実践を毎日毎日繰り返しやっていると、次第にゆとりができて思考に巻き込まれるとすぐに気付くことができるようになり、やがては以前悩みであったことが全く悩みでなくなっていることに気付く。



そうなればしめたもの!!


「重っ苦しい人生から軽々しいお気楽な人生へ」と人生の捉え方を変換させるには、気付くことは超大事なポイントです。



但し、気付いているのは個人の私ではなく、ただある真の私であることをお忘れなきように(^_-)-☆