幸せのベクトルとは…?ーラマナ・マハルシの言葉 その10
私たちは全員漏れなく幸せになりたいと思っている。
そのために現れの世界を変えようとあれこれと努力をする。
努力するのは構わないのだが、
ベクトルの向きが真逆である。
ベクトルは、現れの世界ではなく現れの少し前の何もない静かな世界に向ける必要がある。
そうすれば、永遠で絶対的な幸せ(真我)に気づくことができる。
今日ご紹介するラマナ・マハルシの言葉は、
= 願ったものが手に入ったとき、嫌いなものが消え去ったとき、
私たちは幸福だと言う。
そのような幸福は相対的なものでしかなく、
快楽と呼ぶにふさわしい。
だが、人々は絶対的な永遠の幸福を願っている。
それは物の中にあるのではなく、
「絶対なるもの」の中に在る。
それが苦痛と快楽から解き放たれた平和ー相対的対立を超えた状態である。
完全なる平和は真我の内に在る。
ただそれだけが存在する。
そしてそれが意識なのである。 =