孤独感は真我への入り口 ラマナ・マハルシの言葉その15
人は誰しも孤独なものである。
孤独を感じた時こそ真我に最も近い(距離はないので比喩です)ところにあって、真我を感じるチャンスである。
孤独だからといって、誰かに会いに行ったりあれこれと予定をうめたりしないほうがいい。
人が感じる孤独感というのは存在そのものに起因する孤独感であって、この孤独は真我の静寂と繋がっている。
静寂を孤独と勘違いしてそのように名付けただけであって、孤独の源は穏やかに満たされた静寂に他ならない。
だから、孤独を感じた時に現れに向かって行動しても孤独が癒されることは決してない。
むしろ孤独感が増すばかりという結果にしかならない。
孤独な時はその孤独とともにいて孤独に向き合い、孤独そのものを感じることによって、孤独の生みの親である静寂を感じることができる。
存在の源の静寂を感じることによって初めて孤独は癒されるのだ。
だから、孤独感を強く抱いている人は真我を強く求めている人であり、孤独感は真我への入り口だと言っても言い過ぎではない。
ラマナ・マハルシは孤独について次のように言っている。
= 孤独は、人の心の内にある。
人が、世間のただなかにありながら完全な静寂を維持することができるなら、
その人はつねに孤独の内にある。
ある人は森に住むが、その心を制御することができない。
彼は孤独であるとは言えない。 =
「静寂の瞬間 ラマナ・マハルシとともに」より
孤独感は真我を求める人にとっては大きなチャンスであることをお忘れなく…。